みんなどうして辛くないのだろう。
毎日、同じ時間に起きて、同じ時間に電車(しかも満員)に乗って、同じ時間に出社して、クソみたいな上司か先輩(たまに要領のいい部下)にたまにイラっとしながらも、普通に仕事をして、残業をして、帰る。帰りに発泡酒なんか買っちゃったりして。
それで、帰ったらくだらないテレビを見て、くだらない情報を脳に入れて、ぐだぐだして、何も生産性のない毎日を過ごして、1日を終える。
どうして辛くないのだろう。
辛いかもしれない。
でも、毎日涙が止まらなくなるとか、ふと明日から出社したくなるとか、そういう人はもう「私、鬱なんです」って言って会社行かなくなってるはずでしょ?
じゃなきゃこんなに鬱休みが多いわけないよね。
鬱にもなれない、普通にもなれない、感覚を麻痺させることもできない、、、
そんな人間は一体どうしたらいい?
仕事を辞めるしかないよね。
辞めるのは怖い。だってみんなにダメ烙印を押される気がするから。
でも、ダメだと思われたって、こっちだってあなたたちのこと、かなりダメだって思っているのは事実だし、変わらない。
昔、クレヨンしんちゃんが言っていた。
駅のホームで、駅員さんがアナウンスで、
「危ないので、白線の内側でお待ち下さい。」
って言ったとき、しんちゃんは、
「こっちが白線の内側だよ」って、所謂白線の外側に立って言った。
みさえは怒り狂ってる、というよくあるシーン。
この部分を読んだ人で、これは正に道理だ、と思った人はいるだろうか。
あのシーンにおいて、しんちゃんの視点に立って見れば、
彼にとってはそこが「内側」だったのだ。
東西南北と違って、内と外や、右や左、はどちらを向いて立っているかで違う。
それと同じで、物事をどの視点から見るかによって見え方は180度変わる。
わたしの「くだらねえな」が、あちらサイドの人間からしたら、「満足」だったりする。
そして、逆に彼らの「くだらねえな」が、わたしの「満足」だったりもするのだ。
それでいい。わたしはわたしの道を行く。