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歯医者と私(2)

歯の治療は過酷だ。

 

まず、私は口内を晒すことにかなり強い拒否反応がある。

一時期は、口内を晒すくらいなら裸見せた方がマシ、と本気で思っていた。

実際に、セックスの際、もちろん余裕で裸になるが、口内は決して見せなかったくらいだ。

今では、口内の方が心理的に見せやすい。要は、自信がある方を見せる、そういうことだったみたいだ。

 

治療としては、まず、銀歯をバリバリと削って剥がす、というか銀歯部分を口内でぶっ壊す感じだ。

音は、本物の歯を削るより荒削りな音で非常に怖い。そんな音出しちゃって私の口、大丈夫?!って常にビビる。

でも、不思議とその若造院長先生に治療してもらっている時だけは、かなり心理的に安定していて、たまにそんな爆音の中で寝ていたくらいだった(笑)

 

なかなか人を信頼出来ない分、信頼する相手にはほとんどすべてを預けられるみたいだ。

 

それから、神経の治療。

先生が言ってくれた言葉に大分救われた。

「麗さんのせいだけじゃないですよ。以前治療していた歯医者のずさんな治療がほとんどの原因ですから。」とバサッと切り捨ててくれたのだ。

 

私のせいだけじゃない。

 

その言葉に救われたと同時に腹が立ってきた。何故なら、治療の過程で、

神経の取り忘れ→化膿→悪化(→抜歯)

がボロボロと発見されたからだ。

 

あんなに偉そうにしていて、ちゃんと神経も取れてないだなんてふざけんなよ。

って今でも思っている。

 

いろいろ調べてわかってきたことだけど、正直、保険適用の治療には限界がある。

銀歯も、根幹治療の方法も、ほとんどが再発の可能性がある治療方法ばかり。

 

神経の治療時に口中にゴムを取り付けられて滅菌され、一切根っこに菌が入らないよう治療されたことのある日本人はどれだけいるだろうか?

 

銀歯の中で歯が悪化した日本人はどれだけいるだろうか?

 

唾液には多分に菌が含まれており、唾液が入る環境での根幹治療は、再発を招く。だって、菌入れて蓋しちゃってんだから中ではぬくぬくと菌が繁殖するのでは?

 

保険適用の点数制度に、「また儲からなくなった」と憤る歯医者がいた。

なんとか歯科学会のお偉いさん(自称)だったが、何度か寝た相手。(インプラント1本1発野郎とは違う奴ね) ボロボロと歯医者の汚い裏事情を耳打ちしてくれた。

 

彼らは、再発した方が良いのだ。

だから自費治療の歯医者ほどの努力はしない。再発した方が、また収入が入るから。よほどの歯医者でなければ、最先端の治療技術を学ぶ気もないのでは?

医者と一緒で、みんなが健康になったら仕事にあぶれるからね。

 

先生は違う。だから信じられる。

もし治療したところに何か問題があって、治療してもらっても、一切請求されない。

自分のした仕事に対して、プロとして責任をもってやってくれている。

 

そんなこんなで、未だに治療中(何故なら自分で前歯を折ったから)な私は、「長期の海外旅行は控えましょうね」と言われていたのに、また性懲りも無く、「ごめんなさい!2ヶ月スペイン行ってきます!明日から!」と今日の治療で話したら、、、怒るかなー?と思いきや、大爆笑した挙句に、

「相変わらずぶっ飛んでますねー。良いですよ。どうなっても責任持ってどうにかしますから。気をつけて、行ってらっしゃい!」

と優しく送り出してくれた。

いざという時の為に、瞬間接着剤だけは持っていくように!と言われながらも(笑)その瞬間接着剤使用後のヤバい歯もどうにかするから、と保証してくれる心遣い…すごい良い先生だなぁと感動した。そして、やはり類は友を呼ぶのか、女性の受付の方々もものすごく優しい方ばかり。

 

そうして、私は産まれて初めて、過去を乗り越えられる程に、歯医者というものを好きになったのでした。

 

みなさん、歯は大事にしてくださいね!

(私に言われたくないか)