Way to be HAPPY

Life is a Journey

カミーノ巡礼 22日目

22日目

テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオス to サアグーン
13.3km

ほとんど今日は、サボりの日程となっております(笑)

まあ昨日まで3日連続、30km前後毎日歩いて太陽に好きなだけトーストされたし、今日くらいはお休みでも良いんじゃないかしら?

というよりも、今日は遥々日本より、スペイン大好き過ぎて、毎年この季節に休みを取りにくい日本の企業で、長期休みを必ずとって来ている不思議な男がサアグーンまで私に会いに来るというので、サアグーンで今日はストップしただけだったりする。

スペインの電車「AVE」が止まる駅は意外と近くに少なく、
いろいろ2人で考えた結果、結局サアグーンで良くね?
ということになった。

そして、私は巡礼中にセックスはしないと言い張り、
相手はちょっと頑張ってみたけれど、私が連れないものだから、

「セックスしなくて良いけど、一緒に泊まってくれ」

ということになったのであった。

だってねえ、一応巡礼中ですからねえ。

(シェリーストレイドの真似をして、コンドームをこっそり持ってきているのは内緒である)

今日は、たった13kmちょっとの道のりなので、何の問題もなく、サアグーンに到着した。

6時半に出発して、サアグーンに到着したのは、9時半だったので、
カフェでの2回の休憩で30分使ったとしても、13kmを2時間半で歩いたことになる。

時速5.2km。

速いのか遅いのか全くわからないw

それでも、以前はバックパックを背負って歩いただけで、
はあはあ息を切らしてしまっていたし、
ものすごく股関節や足首が辛かった。

もちろん脈拍も常時100〜140の間を行ったり来たりしていた。

が、昨日「消費カロリー」のチェックをしていて気づいてしまった。

以前であれば、30kmも歩いた日には総消費カロリーは2000kcalを優に超えていたというのに、

昨日は、なんと…30kmを7時間も歩いて、

消費カロリー(運動だけ);600kcal

にも満たなかった。

一体何が起こっているのか、意味がわからない。

いろいろ考えてみたのだが、

おそらく、心肺機能がこの20日間のカミーノのwalkingに適応してアップグレードされてしまったがために、

ちょっとやそっとの負荷では、心拍数が上がらなくなり、

そして、その結果、カロリー消費量が減った・・・

という理論が一番理にかなっていると思う。

ということは、である。

今までのように食べたいだけ食べて良いわけもなくなってくるのである。

ちなみに、毎日2600kcalほど総消費カロリーがあってしても、

普通に「ペリグリノメニュー」を食らっていたところ、

全く痩せていないwという奇跡が起こっている。

そして、ちょっとそれで焦っていたりする。

カミーノに来る前の私の予定としては、今頃は少し痩せた?という位の肉体美になっている予定だったのだ。

にも関わらず、現時点での結果としては、

「あれ?ちょっと…太った?」

みたいになっちゃってるのだ。

もちろん日本での自分の裸の姿と、今の自分の裸の姿を知っているのは私だけなので、私の主観でしか見比べていないが、、、

思ったより痩せていない!!

これは、間違えようのない真実だったりする。

こんなに頑張って、苦労して歩いているのに…

というころを考えてしまうとちょっと泣きたくなるのであった。

ということで、明日からはフルーツ週間を徹底していきたいと思う。

今日、朝10時程から街へ出て、たくさんフルーツを仕入れてきたのである。

・チェリー1kg 3ユーロ
・バナナ 2kg (でかいバナナ10本くらい)2ユーロ

という破格のお値段で買えた。

昨日のアルベルゲでなんて、バナナ(中くらい)2本で1.2ユーロだったからね。

嫌にもなっちゃうよねー。

ということで、今日はものすごい量のバナナを食らったのである。

朝は、カフェコンレチェのみ。

そして、昼食として、バナナ(大)6本(笑)
と、チェリー500g (笑)

かなりの食べ過ぎである

が、きっと、意味のわからないトルティーヤやサンドイッチ(とは名ばかりのフランスパンにうっすいハムとチーズ挟んだだけのやつ)をくわされるより、よっぽどマシだと思う。

昨日のアルベルゲは良く眠れなかったから、今日こそはゆっくり眠りたいものである。

牧場の納屋を改造したような作りの部屋で、2段ベッドが2つしかない4人部屋を選択したものの、結果的にその部屋を2人で使うことになった。

換気のために窓を開けっ放しにしていたところ、ものすごい風の音で夜中起こされる。

そして、その納屋のような部屋がものすごい音を立てて、軋むのである。

風が吹いていなくても、軋むような音がしてくるので、途中で末恐ろしくなったのを覚えている。

なんだか、悪霊がいるような気持ちにさせられた。

そして、夜中に案の定、記憶を失った状態で覚醒するという事件が起きた。

目を覚ました瞬間、(というよりも、何か起きていて、自分が何かを知覚しているということに気付いた瞬間)
自分が自分であることが全くもって分からないのだ。
それどころか、自分が何故ここにいるかも分からない。
ここがどこかも、自分が誰かも、何もかも分からなくなるのだ。

そんな状態がおそらく5分くらい続いた。

私は、末恐ろしくなって、あー、とか、うー、とか声にもならない奇声を発していた。

そして、ようやく自分が誰であるかに気づくことができたのである。

同室の女性は、私の気が触れたのではないかと思って気が気ではなかったのかもしれない。

朝の4時にものすごい雑音を立てて、バックパックの支度をしだし、
ものすごい騒音が消えたと思った時には、彼女は消えていた。

部屋にはバックパックだけが残っていた。
(次の街に荷物を送るサービスを利用するつもりらしい)

にしても、何故こんな記憶喪失事件が起きるのかとても不思議だし、
いつ起こるか分からないという点でものすごく不安である。

以前は、1年前にとある雑誌の撮影でタイのバンコクのオークラに泊まらせてもらっていた時に事件が起きた。

オークラのマネージャーさんのご好意で、スタッフの方やカメラマンの方、全員が各々の部屋を1人で使わせてもらっていたのだ。

その時は、誰も私を止めてくれる人もおらず、
真っ暗な部屋の中をただただ奇声をあげながら、恐怖で這いずり回るはめになった。

結果的に、這いずった勢いでクローゼットの扉が開き、それに伴ってライトがついてくれたおかげで、その明かりを見て、自分であることを思い出したのだった。

一体私の脳内はどうなっちゃってるんだろう…

ものすごい不安になった一夜であった。

そして、ものすごい寝不足である。

今日は、今から例のスペイン大好き男と会うので、たくさん日本語を話して、たくさんビールを飲んで、セックスなしに、気持ちよく眠りにつきたいところである。

そして、あわよくば、プールがついているホテル(サアグーンに存在するホテルの一番多い星数で4。これしかマシなところがなかったんだって)なので、水着もさっき買ってきたし、真っ白なお腹を小麦色にしたいところである。

色ムラが非常にすごいことになってしまっている。

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つづき・・・

 

何を隠そう、結局やっちまった。

 

以上。

 

だと、話が終わってしまうので、

まず、ここでご報告させていただこうかと思う。

 

2時に彼がホテルに到着した。

 

私は、というと、まさかの朝9時半にホテルに到着しちゃったにも関わらず、部屋へ通してくれた。

素晴らしい。非常に素晴らしい。ムイビエンである。

スペインではこういう喜ばしいハプニングが発生するところが楽しい。

そして、登場し次第。まさかのスペイン式ご挨拶(右ほっぺにチュ、左ほっぺにチュ、ってやつ)を食らい、若干面食らってしまった。

フランス式との違いが全く分からないが、両方ともかなり苦手である。

耳元でチュッってやられると、相手が好きか嫌いかに関わらず、ゾワッと身の毛がよだつ。

全身鳥肌モノである。

そして、一緒に部屋に行き、荷物を置き、そのままプールへ向かった。

そのホテルにはプールがあるというので、張り切って水着を市場で10ユーロにて買ってきていたのであった。

焼けてしまったところには、日焼け止めを塗りたくり、
まだ焼けていないところをそのまま焼くという素晴らしい方法で、
焼け具合の平準化を図ろうとしてみたw

結果的にブラ的な存在から伸びる肩紐の存在を忘れており、その紐の形が綺麗にかたどられるような形で焼けてしまった…

だめだ、どうやってもうまくいかない。

日本で日サロさんのお世話になることを決めた私であった。

そして、めちゃめちゃ冷たいプールをめちゃめちゃダサい2ユーロで買わされた水泳帽と共に味わって、ビールと共にさあIQOSだ!と思っていた。

紹介しよう!
IQOSとは日本で製造販売されている、日本において、非常に肩の狭い思いをしている喫煙者のために開発された煙が(あんまり)出ない喫煙用具なのである。

人気すぎて日本ではなかなか手に入らないという話である。(2016年7月現在)

私も、彼にそそのかされて、表参道付近だかのIQOSカフェみたいなところまで一緒に買いに行ったのだった。

それから、IQOSに夢中になって火をつけるタイプの従来のタバコを一切吸わなくなったほどだった。

だがしかし、スペイン巡礼の旅に出発するにあたって、何故か禁煙を宣言した私は元夫の家へ置いてきてしまっていたのであった…

そして、やはり海外ではタバコをどうしても吸いたくなってしまう私はけっきょくご当地の10mgもニコチンやらタールが含まれているタバコを購入して吸うに至っていたのである。

本末転倒とはこのことか…

そして、一昨日タバコを放棄してから、ものすごくIQOSを楽しみにしていたのだ。

が、一服もできないまま、IQOSが非常に汚れていたので掃除をしてあげようとやや太めの糸ようじの先で、IQOSの内部を掃除していたところ…

電熱線をポッキリ折ってしまったのであった…

本気で心からオーマイガー!!!と叫びたかった。

そして、これから4日間帰国までご一緒する予定であったIQOSを見事に破壊された彼は尚のこと叫び出したかったことであろう…

本当に、久しぶりに申し訳ないと感じた瞬間であった。

結局、諦めて、2人で街に繰り出すことに。

といっても、繰り出すほど何かある街でも無かった。

2人で適当にビールを頼んで、ピンチョスをつまんで、
ちょうどテレビでパンプローナの闘牛を中継していたので見ることにした。

2人とも闘牛の歴史もルールも知らないが、
「なんかえげつないよな」
という点で全面的に意見が一致した。

非常にえげつないのである。

闘牛と言うくらいだから、人間対牛のガチの1対1の闘いが始まるかと思いきや、

よくわからない存在の数人(私たちは彼らを部下と呼んでいた)がチョロチョロ出てきて、牛をおびき寄せる。

そうこうしているうちに、槍士みたいな名前の人が出てきて海に浮かぶ浮きのような赤と白のブッ刺すやつを背骨に沿ってブッ刺していく。

そして、牛さんが弱りに弱ったところに闘牛士のご登場!
というわけである。

2人で、「え、なんかズルくね?」とか、
「フェアじゃないよね」とかボロクソ日本語で言いながら中継を見ていた。

海外の素晴らしいところは、大概日本語で何を言っていても、バレないというところだと思う。笑

そうしているうちに、よくわからないまま、クライマックスなしに、知らないうちに牛はうずくまって死にかけてるし、

嬉しそうな闘牛士のコメントのすぐ後に、死んだ牛の残骸が馬に引きずられていく。

もはや、1視聴者としては最悪としか言いようがない。

中継中にクローズアップされる雄牛の疲れたような、何かを諦めたようなつぶらな瞳が忘れられなかった…

これってただの虐殺、というか集団リンチじゃね?

という意見しか残らなかった。

スペイン在住の友人に聞いてみると、スペイン国の中でも賛否両論あるらしい。

そりゃああるよね…

これを会場で見ていて、拍手して盛り上がれる精神が全く分からないもの。

そして、広場に出てみると、コスプレのような大会が開催されていた。

コスプレにしか見えなくても、この土地では伝統的なものだったようで、音楽に合わせてみんなで踊っていた。

それも夜の9時にね。

この国の時間感覚は180度日本と違うようである。

でも、老若男女ともにとても楽しそうにしていた。

そういう文化も良いなあと思った。

そして、ものすごい量のチュロス(4ユーロでものすごい量)を2人で食べ、結局米まで食べることは叶わず、ホテルへと向かったのであった…

スペイン語で「米!!」と叫びながら。笑

面白かったのが、スペイン語で「クソっ!」っていう時は、
「オスティーア」というそうだとあるスペイン人から教わったのであるが、

そのオスティーアとは、キリスト教のミサの際に神父さんがたべさせてくれるパンを模したあの丸い物体のことを言うのだという。

なんという…なんという悲劇!!

ものすごく爆笑してしまった私であった。

スペイン人ってとってもシニカルなことを笑顔でやってのけちゃうイメージがある。

非常に面白い文化だと思う。

そして、ホテルに戻った。

時間は22時を過ぎていた。

もう巡礼者であれば、眠る時間である。

だがしかし、眠れない理由がそこにはあった。

ヤツの息子がおっ立っていたからである。

その一物を触らせられる。

もう、やらないと終わらねえな、、、と思った私であった。

これまた私の良くない癖なのだが、断るのがめんどくさくなってくると、

適当にヤッて済まそうとする。

そして、今回もそのパターンというわけである。

それでも、挿入して数分後、非常に醒めてしまい、
また面倒くさいから入れちまえ!パターンに持ち込んでしまった自分を恨めしく感じたのであった。

ちょっとIQOSぶっ壊してしまった後ろめたさもあった…

でも、やっぱりどうしても、何があっても、
やりたい人としかやらない方が良い。

そんな当たり前のことに、又しても気づかされたのであった。

1回終わって、

(良し!寝た)

と思ったものの、夜中中起こされて、ふにゃチンを触らされたのには閉口した…

明日、朝早いんだよ!

明日、また30km歩くんだよ!!

そんな憤りも含めて、軽く無視しておいた。

そもそも、やりたくない相手と同室で寝てしまうこと自体、落ち度はスタートしていたのだよね、本当は。

ファッキンカミーノ!!決定である。