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Way to be HAPPY

Life is a Journey

カミーノ巡礼 31日目

カミーノ巡礼

31日目

瞬く間に毎日が過ぎていくようだ。

そう感じるということは、楽しいということ。

それはとても素晴らしい。

だけれども、同時に少し寂しい。

あと15日。

その間に私は一体何を経験して、何を感じるのか。

今はまだ分からないし、期待もしない。

それでも、すごく楽しみに思う。


今日は、まさかの6時45分に起床。

やはり他の巡礼者の支度するガサゴソ音に起こされることがないと、まったくもって起きれない。

S子さんは常にお寝坊さんらしく、結局2人でのそのそと起き出して、支度をして、台所のココアを拝借してホットココアを作り、しっかり朝ごはんを優雅に過ごしてから出発した。

まさかの7時半であった。

1日目のピレネーで失敗した時よりも30分遅い、記念すべきお寝坊さんであった。

そして、昨日から韓国語のデイビッドさん(以下デビさん)が、今日が会える最後のチャンスの日なのでどうしても私に会いたいと言うので、8km先のポンフェラーダで待つことにした。

だがしかし。

いつもは5時半に出発しているはずの彼らは、まさかの遅い出発で更に彼の友人の膝の故障によりかなり到着が遅れるという連絡がきた。

彼らが昨日ステイしていた街は私たちがステイしていた街より6km手前であったので、膝に問題のあるデビさんの友達の速度に合わせるとだいたい1.5時間待っていなくてはならないのだ。

待ってるとは言ったものの、、、30分くらいの話だと思っていたので、さすがに私は面食らった。

え、、、これ、バックれていいやつじゃね?

と思った私は、「今日は30kmくらい歩かなきゃならないから、、、」(行間読んでね)

とメッセンジャーで送った。

そしたら、流石に諦めたらしく、分かったよ…会いたかったけどしょうがないね。という返信がきた。

既にポンフェラーダに到着してから、30分が経過していて、更に、当にその時、かなりご無沙汰していた便意をもよおした私はトイレに30分ほど引きこもった。

ということで、なんだかんだで既に1時間経過してしまっていたので、あとは30分待てば良い、という塩梅になった。

しょうがねえ、じゃあ待つか。

と思い、「やっぱり待ってるよー」と送ったところ、

約20分後に、

「ごめん、友達がご飯食べたいって言うから朝ごはん食べてた…」

と返信が。

もうさーこの無駄な感じと言ったらなかったよね。

すごく残念な感じ。色々な意味において。

しょうがないから待ちながら折っていた折り鶴(折り紙は以前であった日本人の不思議な折り鶴おじさんからの貰い物w)をカフェの隅っこに隠して、「見つけてね!」と写真と共に送って、その街を去ったのであった。

と言いたいところだが、そこからがまたおかしなことになって、今日の悲劇の幕開けとなった。

まず、途中で黄色いカミーノマークである矢印を途中で見失った。

それでも、だいたいこっちだろ!とか言って例によって勘でガンガン歩いていた。

まあ道はどこかへ続いてるでしょ的なかるーい気持ちで歩いていると、後ろから自転車に乗った巡礼者に声をかけられた。

「あのーこの道って・・・」

と青年は言いかけて、私の表情を見て理解したらしく、

「もしかして、俺と同じですか?(迷っちゃてる感じ?)」

と質問の内容を変えた。

うーん、正解!

ということで、2人でやっちまったー的なノリで立ち往生。

そして、Googleで「サンティアゴまでの道」を検索してくれたのだけれど、道は合っていたんだよ。正確に言うと。

ただ、方向が正反対だったw

そして、楽しくおしゃべりしながら、2人で間違った方向へ進むこと数分。

彼は、エステージャ在住のスペイン人(かなりレア)で、なかなかの好青年であった。

顔もちょっとタイプ。

そして、いつも思うのだが、徒歩の巡礼者はけっこうお腹にいっぱい脂肪を蓄えている人が多いのに対し、自転車による巡礼者はかなりスマートというか、かなり良い体をしているのだ。

自転車に乗る人独特のファッションがあるのだが、それがまたピチピチしていて身体のラインがそのまま出るようなデザインの服が多い。

彼も、もちろんピチピチファッションで、ついつい股間に目がいってしまう私なのであった。

いやあ本当に素晴らしい体つきだったと思う。

そして、股間に目をやっている当にその時に、彼が、

「ちょっとこの道で合ってるか聞いてみるね!」

と流暢なスペイン語で道行くおじさんに話しかけてくれた。

もちろん母国語だから流暢なのは当たり前なのだが、あそこまで英語をきちんと話せて、からのスペイン語というのはかなりキュンとしてしまうポイントだった。

というか、ググる前に、色々な意味でネイティブなんだから聞けばよかったんじゃね?とちょっと思ったけど、カッコ良いから許した。

したらばなんと!道はまさかの反対方向で、急いで引き返すも、往復で2km分ほどロストしてしまっていたことが判明。

なんという…ミステイクだろうか。

そこでまたちょっとテンションが下がる。

そして、頼もしくカッコ良かった青年は、自転車で「ブエンカミーノ!」とか言いながら颯爽と今来た道を戻っていった。

はい、更にテンションガタ落ちです。

既に12時近く。

太陽はかなり高いポジションで私を待ち構えている。

そこからが長かった。

ポンフェラーダは割と大きい街ということもあって、なかなか私を街から出してはくれなかった。

今日はなんかやる気出ないなーと思いながら歩く羽目になった。

暑いわ、やる気は出ないわ、時間はおしてるわ、でかなり最悪な精神状態だった。

それでも、歩かなければならない、それがカミーノである。

でも、考えてみれば、あのまま道を間違い続けていたらかなりの地獄を見る羽目になっていたということを思うと、あのタイミングでネイティブスパニッシュ青年が一緒に道を迷いながら登場してくれたのは天の助けだったんじゃないか…とも思える。

物は考えようである。素晴らしきカミーノ。

そこからはたまにビールをかっくらい、ひたすら歩く、、、という感じであった。

途中で念願のファーマシーを発見し、突入した。

何故なら、痒くて痒くて仕方がなかったので、かゆみ止めの塗り薬を心から欲していたから。

だがしかし、店の薬剤師さんはスペイン語しか話せない。

全くもって英語は分からないらしい。

そこで、薬剤師おばちゃんはカバンから携帯を取り出した。

(あ、例のGoogle翻訳かな)

と思ったら、今回はなんと!人間翻訳機能付だった。

息子に電話をかけ、翻訳機として使用するという素晴らしい方法によって、私たちのよくわからない非言語コミュニケーションは終了した。

よく出来た息子さんで、色々と助言をくれて、非常に助かった。

息子を翻訳機として使う母も母だが、毎度毎度(絶対毎回かけてるに違いない)翻訳機として素晴らしい仕事をする息子も息子もである。

ということで無事にかゆみ止めをゲットすることが出来たのであった。

実際は、その「かゆみ止め」を凌駕するほどの痒みに苛まれ続け、発狂しそうになったのは内緒。

それにしても、今日は暑かった。

やはりスペインの3時、4時に道を歩くだなんて、馬鹿か巡礼者(それも寝坊した奴)くらいしかいない。

街からだーれも居なくなる、それがシエスタタイムであり、1時〜
5時のくそ暑いタイムなのである。

身体中、汗でぺちゃぺちゃしてるし、全身ほてって痒みMAXだし、もう殺してくれ状態でひたすら歩く。

ガイドブックに書いてある距離だと、確か5kmの道のりだったはずが、歩けども歩けども一向に街につかない。

頼みに綱のカミーノサインもほとんど無く、かなり不安になる。

そして、忘れたころにようやくサインが現れる。

というのを何回か繰り返した挙げ句、もはやもう無理だ!という投げやりな気持ちになり、久しぶりに発見したバルへと直行。

「ビール、グランデ(大)で!」

と勢いよく頼み、これまた勢いよく飲み干す。

バルの女性から、あと3kmで次の街だという素晴らしいニュース。

なんだけれども、もう精神状態が危うくなってきていた。

久しぶりにこんな楽しくないカミーノ歩きを経験した。

半べそをかいていると、ふと目に入った看板にまさかの「アルベルゲ」の文字が!

というか、そもそも最初からひっそりとバルの横に存在していたようだ。

ひっそりとしているくせに、2010年建築のかなり新しく綺麗なアルベルゲであった。

喜び勇んでアルベルゲに突入すると、なんだか様子がおかしい。

何がおかしいのか最初は分からなかったけれど、ベッドの部屋に通されてようやく理解した。

誰も居なかったのだ。

そう、今日の宿泊者はなんと私だけ!というびっくりサービス。

シャワーも超綺麗な台所もすべて今日は私だけのものなのである。

なんという素晴らしいアルベルゲ!

と思ったけれど、このアルベルゲ経営大丈夫なのかしら、、、

それから、誰の目を気にするでもなく、南京虫の存在を100%否定できなかった為にながらく封印していた寝袋を灼熱の下で殺菌殺虫処理をした。

あーすっきりした。

これもきっと天の采配かもしれない、そう思うほどに最後のオチは素晴らしかった。

しかし、目標であった30kmに全然届かない距離しか進んでいないことがすこし心残りではある。

今日は疲れたので、9時には寝よう。

明日も頑張って歩くぞー

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