Way to be HAPPY

Life is a Journey

カミーノ巡礼 35日目

※なかなか更新ができなかった理由はこのブログの後の日記を読むにつれて分かって頂けることでしょう。

 

35日目 (7月22日)

 

今日は、ついついお寝坊さんをしてしまって、まさかの7時起き。

そして、更に朝食にキッチンで桃を食べだしてしまったので、結局出発は8時という悲しい結果となってしまった。

だが、そんなに焦燥感を感じないのは、昨日まさかの40.5km完走ならぬ完歩きしたからであろう。f:id:xphantasmagoriax:20160812152604j:imagef:id:xphantasmagoriax:20160812152629j:imagef:id:xphantasmagoriax:20160812152712j:image

アッパレ、昨日の私!である。

いつもなら朝の6時や6時半に歩き出しているので、道で人っ子一人見ない、という嬉しい感じであったのだけれど、

流石に8時ともなると多くの巡礼者で溢れかえっている。

そして、道が巡礼者(もどき)で溢れかえっているのにはもう1つ理由がある。

ポルトマリンの前後で「サンティアゴまであと100km」の標識があり、そこ以前から歩き始めれば、なんとアホみたいに800kmも歩かなくても「巡礼証明書」を発行してくれるシステムがあるのだ!!

もはやそんなショートカット技を披露されて仕舞えば、私の「荷物を次の街に送る」チート技なんて、もはやチートでもなんでもないんじゃないかという気になってくるから不思議である。

私のチート技なんて、100kmしか歩かずに巡礼証明書をもらっちゃう人からすれば可愛いものであろう。

ということで、ぶつくさ彼らに心の中で文句を言いながら、小学生の遠足よろしくみんなで列を組んで巡礼する羽目になった。

人が多すぎて、自ずと巡礼路は列状態になってしまうのである。

夏休みを利用したボーイスカウトやらガールスカウトやら高校生やら大学生だかでそれからの巡礼路は常にごった返していた。

大騒ぎして歩いているだけでは飽き足らず、携帯で音楽を流し歌い始めちゃう学生たち。

まじで、勘弁願いたい。。。

サンジャンピエドポー以前から来ている巡礼者は、ほとんどがこの有様に若干苦い顔をしていた。

それでも、ここはみんなのカミーノであるので、文句は言えないのである。

仕方ないので、私は終始イヤホンを耳に装着し、彼らの騒音を、ついでに歌声もシャットアウトすることにした。

曲に飽きて、またしても、「FIFTY SHADES OF GRAY」のオーディオブックを流し、ああ今日もエロいな〜と思いながらひたすら歩いた。

途中でようやく見つけたバルも、ものすごい巡礼者たちでごった返していた。

今までの物静かだったバルたちが夢のようである。

トイレに行くにも長蛇の列に並び待たなくてはならない。

ここはもはや、巡礼路ではなく、観光地なんじゃないかという気になってくる。

仕方ないと思いながらも、ひたすらバルのスタンプを集めまくっている100km巡礼者を鬱陶しく思ってしまう私がいた。

(お前らまじでピレネー越えて来てから来いや)

という感じである。

泣く子も黙るピレネーさんのご登場を願いたいとことである。

それから、今日は少し自分に甘く、Palas de Reiでストップした。

〆て、24.1kmである。

まあ今日24.1kmしか歩かないなら、昨日そんな頑張らなくて良かったんじゃね?という感じもするが、まあ良しとする。

昨日の寝不足と疲労と、大量の巡礼者にお疲れモードな私は、ホテルを探し当て、ホテルに宿泊することにした。

まだ、全身に痒みが残っていて、ゆっくりお風呂に入って、薬を塗りたかったのだ。

一人部屋一泊36ユーロ。

比較的綺麗で、スタッフの人々も対応が良く、いい感じである。

そして、この地方で有名だとされているプルポ(タコ)を食べることに。

ホテルで、道順を教えてもらったので、近くのプルポが食べられるレストランに向かうことにした。

そこで、サラダ(5ユーロ)、茹でプルポ(タコ)(8ユーロ)、デザート(ケーキ)(3ユーロ)、ビール2杯(6ユーロ)をすべて平らげた。

2杯目は赤ワインを頼んだにも関わらず、ビールが来てしまって、少しイラッとしたからか、そこからまさかの過食に走ってしまった。。。

スーパーまーけっとで夢だったクソでかいハーゲンダッツの巨大なカップを購入。

すべて平らげた。

そして、すべて吐き出した。

旅の中盤を越えたというのにまだ同じような事ばかり繰り返している自分に腹が立った。

それでも、してしまったものはしょうがない。

また、明日から頑張ろう、ということにして、さっさと 22時には寝床に着いたのだった。

知らず知らずのうちにストレスが溜まってきているのかも知れない。