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Life is a Journey

沖縄独り者旅行記 1日目 石垣島 竹富島

竹富島は本当に小さな町で、レンタサイクルを駆使しなくても実は歩いて回れてしまったのかもしれないと思うほどであった。

綺麗と噂のコンドイビーチと星の砂で有名な星砂の浜へチャリをこぎこぎ向かうことに。

適当に走って最初に着いたのは、コンドイビーチだった。
もう蒸し暑くて蒸し暑くて、汗ダラダラの状態で到着。
レンタサイクル利用者が非常に多いようで、自転車がやたらと停められていた。
そして、結構人も多かった。
ビーチを撮ろうとすると必ず誰かしらがカメラの画面に登場してくれちゃう感じね、うん。
それでも、短パンを捲り上げてギリギリまで海の中に入って行って誰も写り込んでいない写真を撮ってやったぜ。
砂浜は割と綺麗で、抜けるような青空とのマッチ具合が素晴らしかった。
そして、海水は御多分に洩れず、ひじょーに生暖かった。
人肌程度のぬるま湯って感じ。
水着を装着せずに来てしまったので、足だけ海水に浸けて泣く泣く退散。
というよりも、暑くてかなわなかった。
水着を着ていても、あのぬるま湯海水に浸かりたいとは思わなかったかもしれない。

それから、星砂の浜へ移動。
コンドイビーチから非常に近いようで、チャリで5分もすると到着。
浜では、家族たちがやたらと砂浜の上にしゃがみこんであーでもないこーでもないってやっていた。
一体なんだ?ということで、聞き耳を立ててみたら、星の砂を探しているようであった。
わたしもなんだかテンションが上がってしまって、家族たちにそっとまみれて汗をだくだく流しながら、星砂を見つけようと指を浜に押し付けては、その指をじーっと見る。という怪しい行動を繰り返すことに。
すべて星砂だと思っていたわたしは、なぜ彼らがあーでもないこーでもないと言い合っていたのか理由がよーくわかった。

あんまり、ない。

なので、お土産やさんで星の砂だけ純粋にかき集められたアレは、けっこうな手間暇がかかっているんじゃねえかと思ったのであった。

なら、高くても許すかも。
そう思ったのであった。要らないけど。
(でも、後々100円で売ってたから買ってしまったのだけどね)

それから、行くあてもなくさまよっていたら、以前竹富島にひとり旅に来たわたしと同じくらいの変人(というと怒るから本人には内緒)であるM子から、わたしが竹富島にいると誰かから聞いたようで、連絡があり、
「竹の子に行くといいよー」
と言われた。

なんだこいつなめてんのか?と思ったものの、なんだそりゃと聞いてみると、それは、どうやら美味しいお蕎麦やさんの店名らしい。
最初から言って欲しい。竹富島初心者に竹の子と言って分かるような女子ではないのだわたしは。(ガイドブックも見なきゃ、検索もしない)

ということで、行ってみました「竹の子」さん!

行ってびっくり、なんだこれは...アホみたいに混んでいる。
こんな小さい町でどうしたらここまで人が集まるというんだ?というほど、人がうじゃうじゃ、お店の外に溢れ出て並んでいた。
どうやら大人気のようだ。
というか、おそらくなんかのガイドブックかなんかに取り上げられたのだと思う。

ということで、来ちゃったし、興味もあるし、しょうがないから、おひとりさまで寂しく並んで待つことにした。
約25分ほど経過した時に名前を呼ばれた。
「お一人様でお待ちの○○さま〜!」
ってやつね。
本当に、そういう時やるせなくなるから、出来れば、わたしの珍しい名前なんてそうそう被ることはないのだから、「お一人様でお待ちの」あたりをカットして欲しいところである。
彼らは忙しいし、それがきっとマニュアルだろうから仕方ないのだろう。
まあいいさ。だって、どうせおひとりさまだもの。

店内はごく普通の沖縄そば屋という感じで、わたしはもちろん「おひとりさま」用のカウンターに通された。(まだ根に持ってる?)
そして、沖縄そばと耐えきれなくなって13時にオリオンビールを注入した。
喉がカラカラになっていたので、喉と胃に染み込むようなオリオンビールの刺激は非常に美味かった。
たまに思うのだが、わたしはビールの味が好きなのではなくって、空腹で、かつ、喉が渇いている時に飲むビールの感覚が好きなのかもしれない。
お〜胃に染み渡ってんな!みたいな感じ。
もしかしたら、それって胃が悲鳴をあげている声なのかもしれないけれど。
なんというマゾ気質なの、わたし。
そして、肝心の沖縄そばが来た。
食べた。
感想としては、普通。であった。
他の店とあんまし味の違いがわからなかった。
というよりも、沖縄そばというもので味の違いを出すのは至難の技なような気がする。
味の違いを出そうとすればするほど、沖縄そばからかけ離れてしまうようなシロモノだと思っている。
たまに国際通りで、どう考えてもこれは、ラーメンのスープなのではないだろうかという味のスープに沖縄そばのそばが投入されて出てくることがあるが、きっと脇道にそれるとああいう事態に陥るのだと思う。
ということは、味に大差なくても仕方ない、ということであろう。
そうなると、やはり店の混み具合というものは、マーケティングというか、広告というか、口コミというか、もうオーナーの経営方針によるんだろうかなーとか考えてしまったりする。
ああ、沖縄でもこんなことを考えているわたし...お疲れです。

そして、お腹はいっぱいになった。がしかし、気持ちがどうにもこうにも治らない...!状態に陥ったわたしは、フラフラチャリで彷徨って、ちょっと離れた茶屋に行き着いた。
そして、お腹も減っていないのに、かき氷を注文しだした。
イチゴのミルク乗せかき氷!
沖縄にひとりで来て、思い出したこと、それは「カキ氷が大好きや!」という心の奥底からこみ上げてくるカキ氷への愛情というか欲求というか、そういう類の感情であった。
思い出してみれば、幼い頃、わたしは家族でカキ氷を頼んだとき、まず自分のカキ氷(いつもイチゴ)を速攻で食べ終わり、姉が食べ残したカキ氷(いつもレモン)を頂戴し、おばあちゃんのほとんど残っているカキ氷(小豆練乳)でしめていたのを思い出した...
どんだけカキ氷食ってたんだろわたしって...
いろんな意味で背筋が凍りつきそうである。

そして、カキ氷を外のテラスで優雅に食べている最中に、バケツというか、もはやタライをひっくり返したような土砂降りに見舞われ、チャリで帰れないどころか、パラソルの下でさえもやばい状況に陥り、店の軒の下でひたすら凍えながら雨が止むのを待つという苦行を強いられることに。

こういうとき、旅のお供にばななちゃんの本を持ってきて良かった、と思うのであった。
ひたすらアムリタ(下)を読みながらやり過ごすこと40分。
ようやく雨雲が過ぎ去ってくれたので、びちゃびちゃの道をべちゃべちゃなわたしがチャリをこいで行くというシュールな感じでレンタサイクル屋へ戻ったのであった。
こういう急な土砂降りで、このレンタサイクル屋はあぶく銭を稼いでいるのかしら、とか失礼なことを考えながら。笑

それから、疲れ果て、港まで車で送って頂き、ちょうどきたフェリーに飛び乗ってさっさと竹富島を後にしたわたしであった。

寝不足な上に、炎天下の中チャリまで漕いで、土砂降りに晒され、よく頑張ったと思う。

そして、宿にたどり着き、ぐちょぐちょな身体を綺麗にすべく、風呂をためて入り、全身くまなく洗って、髪を乾かし、さあ夜の街に繰り出すぞ!というところで、ベッドに倒れこんで1時間ほど気を失っていた。
限界はもうとうに来ているのにもかかわらず、食への欲求と酒への欲求が止まらないわたし。
6時にむくっと起きだして、ささっと宿を出て、繁華街へふらふらしながら繰り出したのであった。

そして、アムリタというカレー屋兼カフェのような場所に行った方が良いと、石垣島在住の我が兄弟の友人から又聞きしていたので、向かってみた…が、まだやっていなかった。
諦めきれず周りを3周うろついて、そろそろ怪しいよなと苦笑しながら(もっと怪しい)、結局あきらめて、普通の沖縄そば屋に入った。
そして、沖縄の地ビール(500円)をかっくらい、八重山そばなるものを食べ、疲れ果て、さっさと7時過ぎには宿に戻り、8時には寝ていた…

という我ながらしっちゃかめっちゃかな1日であった。

すごく充実していた。というか、すっげー疲れた。

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