この本ね。
少しづつ思い出し初めてきた。
この本は大学時代に、付き合っていた男性が古本好きで付いていった古本屋で購入したものであった。
題名が、私の心情にぴったりだったから手にとって、結局中を見ないまま購入したのであった。
たった今、この本を読み終わった。
思うことは、この本は、今日まで私の本棚に存在する理由があって、なおかつ、このタイミングで手にとって読む必要があったということ。
去年でも、一昨年でも、タイミングが違えば、このような感情にはならなかったし、ここまでこの本を理解することもなかったということ。
これは、レイチェルという主人公が境界性人格障害と診断され、治癒するまでの4年間が記されている本である。
そして、彼女が幼い子供から大人の女性へとその4年間で成長していく物語でもある。
私は、実質4日をかけて読み終えたのであるが、4日間、レイチェルと一緒に成長してきた気がする。
そして、その4日間の間に、噂の春分を迎え、新世紀の元旦を迎え、私は沖縄で瞑想のワークに参加していたというこの共時性。ここがポイントなのである。
私は、レイチェルが4年間かかったことを、4日間で体験できたように思う。
それは、私が優れているとか、そこまでの病気じゃなかったとかではなく、ただただタイミングの問題なのだと私は思っている。
これが、1週間ずれても、2日ずれても、こうはならなかったはずだ。
私は、4日間かけて、大人になったのだと思っている。
未だに、未完了な問題を留めているかもしれない。
それでも、この成長は何にも代えがたい経験であったことは確かである。