Way to be HAPPY

Life is a Journey

アガスティアの葉 2

アガスティアの聖者が描かれた額縁に向かって、「私のアガスティアの葉が見つかりますように」と願うようにと言われ、私は一心に願った。
それでも、心の片隅では自分の葉が見つからないことを恐れる気持ちがくすぶっていた。
そして、1つ1つの葉に書かれていることについて、イエスかノーで答えて行くことに。
「あなたは結婚していますか?」 ノー。
次の葉へ移る。
「あなたのお父さんの名前は あ行 で始まりますか?」 ノー。
次の葉へ移る。
「あなたは3人兄弟ですか?」イエス。
ちょっと嬉しくなる。
「あなたのお母さんの名前は ○○子 で終わりますか?」ノー。
残念だが、次の葉へ移る。
一度目の質問に イエス があったとしても、二度目の質問か三度目の前の質問で当てはまらないことが多く続く。
そうこうしているうちに残りの葉が少なくなって行く。
私は焦りと不安が積もって行く。
読み手が「大丈夫。そんなに焦らなくても良いですよ。」と慰めてくれた。
ノーだけど、イエスと答えてしまいたくなる衝動に駆られる。
一つの束は20〜30枚くらいで構成されている。
残り1枚となった。そして、その質問にもノーと答えた。
(ああ、終わった・・・)
私は完全に諦めた。やはり私の葉など無かったのだ。
ここに来るだけ無駄だったのだと独りごちた。

が、しかしだ。
おもむろにその束を仕舞った読み手は、カーテンで締め切られた向こう側へその束を持って消えていったかと思うと、違う束を持って来たのだった。

まだあるんかーーーい!!!

と心の中でツッコミを入れてしまった私であった。笑
そして、かなり安堵した。
もしかしたら私の葉があるかもしれない、そういう希望がまた湧いてきたのだった。