お盆で実家に帰った。
そして早速逃げ帰ってきた。
本当は帰りたくない。
でも、本当は帰りたい。
本当の私の居場所だった場所へ。
姉に子供ができたのは1年前。
ずっと不妊だったから、そして我が実家には孫というものがいなかったから、
皆心から喜んだ。
もちろん私も喜んだ。と思う。
実家には帰るともう姉夫婦とその子供が陣取っていて、私の居場所なんてなかった。
私なんて帰っても帰らなくても同じだと感じた。
子供を作るどころかさっさと離婚してしまった私。
どんなに稼いでも、姉夫婦よりも稼いでも、認められなかった私。
そう思うと、哀しみしかない。
古い価値観に囚われた家系。
相手が大企業に勤めていること、大学を出ていること、そういう観点で判断されるような家。
私はもうそういうのにうんざりだ。
姉よりも頑張った。いい大学に行った。でも捕まえた男が悪かった。
姉よりも稼いだ、姉の旦那よりも稼いだ。
でも、認められなかった。
ずっとこういう考えに縛られている。
帰るたびに、帰る家に、姉夫婦が陣取っている限り。
もう、私は二の次なんだなあ・・・そう思う自分に嫌気がさす。
結局、世間体やそういうステータスを気にしているのは私、ということ。
家族というよくわからないしがらみに囚われている限り、私は何度帰省しても同じような感情に陥る。
私はどうして、こうまでも気にしてしまうのだろう。
きっと誰もそんなことは気にしていないのだろう。
ただ、私の幸せを願っているかもしれないのに。
どうして、人と比べてしまうのだろう。
どうして、自分という存在を否定し続ける方向に思考がいってしまうのだろう。
居場所がない。
どこにもない。