Way to be HAPPY

Life is a Journey

過去の記憶の真実

子供とはいかに健気な生き物だろうかと思う。
それは私も例外ではなく。

自分が幼かった時の私はすごく健気だったのだな、
と今客観的に思う。
幼い子供は生き残るために同じ事も無意識に必死にしているのかもしれない。
大人になる時には全て忘却の彼方、最悪、記憶さえ改ざんしているだろう。
だって、そうでなければ生きてこれなかったから。

きっと、そこから何か学ぶために、私はその環境を望んで来たんだろうけど。
思い出すまで忘れている、日本語的にはそうだろうと思うけれど、
それってとても恐ろしい事でもあるのだなあと思う。

思い出すまで、忘れている。
そのことが。

私には、唇の右上に傷跡がある。
笑うと、えくぼみたいに出てくるそれは、
歯が貫通して穴を開けた傷跡だ。

幼い頃、ほとんと記憶にもなかった頃のこと。

私の記憶の中では、
お父さんに構って、構ってーーーとじゃれていて、
自分から机に顔をつっこんで顔に穴を開けたのだと思っていた。

でも、真実は違った。
それは、今日言われて発覚したことなんだけど。

親父が私をたかいたかいして、そのまま誤って私を落下させ、
唇の上の皮膚が貫通して血だらけになった私を放置した、ということだったみたい。

母親が発見するまで、私は血だらけのまま放置。
結局、病院に運び込んでくれたのも母親だったというなんとも切ない結末。

私はそれを認めたくなくて、自分から机に突っ込んだことにした。
自分の納得のいくように過去の記憶をすり替えていた。

お父さんは悪くない。
お父さんは私のことを愛してくれた。

そう思いたかったんだろうねー。

今、実家に帰ってきて姉の息子(2際)と対峙しているけれど、
やはり大人になってしまった私より、
子供の彼の方が純粋だし、感性が鋭い。
しかも、気を使わせないように、一番あいつは気を遣ってる。
というか、それが自然にできてしまう。
生ける天使。

その場にいる全員を幸せな気持ちにするために、
やれることをしている、そんな感じ。

嫌な人は嫌みたいだけど。笑

私も昔、きっとそうだったのだろう。

そして、いつか、そういう天使とまた出会いたいと思う。

自分を思い出すために。