人を貶す人は、自分を貶している。
人に興味がない人は、自分にも興味がない。
人を騙す人は、まず自らを貶めている。
人を賞賛する人は、自分を褒め称えている。
人を愛する人は、まず自らを愛している。
外界に対して発するものは、全て内側へと向けられている。
そして、内側に向けられたものは、全て外界へと発散されていく。
光の反射のように。
でも、本当は暗闇でさえ、反射しているに過ぎない。
有るものは、無いし、無いものは、そこに有る。
無いと気づく時点で有ることを知っている。
有ると気づく時点で本当は存在しないことを語っている。
全ては同列に並べられている。
なのに、なのに、どうしてこんなにも世界に塗れてしまうのだろう。