私は家事にも疲れ、仕事にも疲れてきた。
誰にも感謝されず、自分の存在意義を見出せなくなっていた。
当たり前にやっている人。
社内でも、家の中でさえもそんな感じになってきたからだ。
当たり前のことを当たり前にやらない人がいる中で、
当たり前のことを当たり前にやっている人たちが埋もれていく。
そんな環境になってきてしまったのだ。
そういう環境でどう人は自分の存在価値を見出せばいいのだろう。
私はドツボに嵌っていたのかもしれない。
私は何故ここでこのようなことをしているのだろう。
私はここで存在している意味があるのだろうか。
他人が楽をするために、私は身を粉にしているだけじゃないのか。
そういう疑問が頭をもたぐ。
なら、私なんて消えてしまえばいいと思った。
誰かが楽をして、成長から遠ざかるために自分が壊されていくのならば、
こんな世界なくなって仕舞えばいいと思った。
そんな中で、再び出会った動画がある。
スティーブジョブスの大学卒業生へ向けたスピーチである。
Connecting dots の件。
現時点では、その点が将来どうなるかはわからない。
でも、将来その時になって過去を見返せばそれが点ではなかったということが分かる。
というものだ。
今現時点の過去の私からしたら将来である私からみて全ての点は線となってつながっている。
そういうことを言っているのだ。
私があの時、あんな過ちを犯さなかったら今の私は存在してない。
そして、その過ちでさえも今の私から見れば必要な過ちであったことが今なら分かる。
そういうことなのだと思う。
そういう発見を再び認識すると、今、このよくわからない辛い、理不尽だという感情も、状況でさえも、
きっと未来の私からすれば、必要な苦労であり、辛さであり、忍耐であるのだろうなと思った。
そう感じた瞬間、今の私の蟠りがスッと消えていった。
そして、ずっと泣き続けていた今日。
必要なことは、辛いことでさえも、起こる。
そしてそれはきっと、未来の自分の糧になる。
更に言えば、未来の自分をより良く形作る糧になるであろう。
そう感じた。
今は、もう大丈夫。
私は、もう大丈夫。
この苦しみはきっと未来の自分をより良いものにするのであろう。
その周りにいる人々が今私の周りにいる人々でないにしろ。
だから、最後に特記したい。
Stay Hungry Stay Foolish
そうだよ、私はずっとハングリーなんだ。