Way to be HAPPY

Life is a Journey

カミーノ巡礼 8日目

今日は8日目。
エステージャ to ロス アルコス

今日は、本当は9キロ先のビジャマヨール・デ・モハンディンでストップする予定だった。朝6時半に出発してしまったが為に、まさかの9時到着を果たしてしまった。

2件あるアルベルゲがオープンするのは、午後1時。
街には雑貨屋さんのような食料店が1件あるのみで、バルは閉まっていた。10時になれば開くだろうかと10時で風が吹きすさぶ中、震えながらベンチに座りながら待っていた。

前のアルベルゲから持ってきたチェリー(500g相当)が非常に重かったので、食べて減らすことにした。

ここ3日ほど便秘が続いていた為、全くお腹が減らない。
そんな中何故か、高カロリーのチョコレートがけのパンとクロワッサンを食していてお腹は非常にいっぱいだった。

それでも、やることがないので、すべて食べきった。
非常にお腹がいっぱい、というかもはや気持ち悪くなっていた。

昨日、とうとう耐えきれなくなって便秘薬を飲んでしまったのが問題だった。こやつの効果はいつ来るか、まったく予測出来ないのだ。
しかも、緩やかなやつじゃ効かない!とふんだ私は、飲めば必ず下痢になる強烈なヤツをチョイスしてしまった。

なので、下から出すまで安心してもはや動けないのだった。

今日は、曇りのち晴れというはっきりしない天気で、午前中は曇りがちだった。ここスペインの温度は、太陽が雲に隠されているだけで、非常に寒い。そして、今日は風が強かった。
私はぶるぶるしながら、アルベルゲが開く午後1時まで待っていなければならなかった。

暑さより寒さに非常に弱い私は全くもって耐えられない寒さだった。
途中から、何してるんだ自分責めが始まった。

まだ歩ける感じがするのに、うんこの為だけに歩けないだなんて、なんてくだらない理由なんだ、、、

とうとう寒さに耐えきれなくなって私は歩き出した。

ここから先の12.4キロに全く街がないのは知っていた。
ここから出発してしまえば、約3時間トイレに恵まれないことも。

でも、寒すぎて我慢できなかった。
歩くしか、私に与えられた選択肢はなかった。

そして、歩き出して、山を下った30分後、まさかの便意が。

本当にタイミング悪いよな、私って。

自分を呪いながら、歩いていると、
とある道の壁に「ここから200mでバル」と書いている。
その道は、カミーノから外れてしまう。
でも、その先には街のようなものが見えた。
便意には勝てず、とうとう私はそっちの道へと進んだのだった。

200mどころか500mくらい進んだところで、バルがようやく見えた。

コカコーラとタバコ(今日やめようと思ったけど、もはや精神的に無理だった)を購入し、トイレを2度ほど使わせてもらった。
ちょっとすっきりした。

そこで、残された選択肢は、ここから今来た道を戻ってビジャマヨール・デ・モンハルディンに戻るか、
そこから12キロのロスアルコスへと向かうか、だった…

もはや究極の選択となっていた。
ここに来て、何故か、足首の激痛が少し和らいでいた。
元気は有り余っている。
よし!もう行くしかない!
ということで、行くことにした。
元の道に戻るには、今来た道を少し引き返さなければならない、と覚悟していたところで、まさかの例の黄色いカミーノサイン(→)を何故か道から外れた街中で見つけたのだった。

ええい!野となれ山となれ!精神で、その矢印に従ってみることにした。
ちょっと不安だったが、その時の私はもはやヤケだった。
いつ来るか分からない便意第二波に怯え、トイレが明らかにないであろう事実にビビっていたのだ。

だがしかし、進んでみると、その道は元の道へと合流したのだった!
なんというカミーノの素晴らしさよ!
カミーノの神様を感じた瞬間であった。

その時は、もはや11時半。
誰も歩いていないだろうなと思っていたら、意外や意外に数人歩いていた。彼らに合流して歩いていくうちに、全員に抜かされ、最後になった。

ま、いっかぁ…と開き直って歩いていく。

何もない麦畑とぶどう畑をひたすら歩き続ける。
足はまだ頑張ってくれている。

が、途中でやはり例の便意が…
最初は無視した。
だが、あと2時間歩くことを考えると、ケツの穴を引き締めた状態であるいていくのは意外とツライ。

遠く遠くの前の方の茂みの中で誰かがしゃがんでいるのを発見した。
遠すぎてよく見えなかったが、あいつ、絶対してる!!
と確信した私は、彼女が遥か彼方に見えなくなったのを確認して、その近場で、覚悟を決めた。

バックパックから常に携帯していたトイレットペーパーを巻き取り、若干バッグは遠くに置いて(笑)、後方から人が来ないことを確認して、しゃがむ。そして、勢いよくパンツと短パンを下す!
そしてそして、勢いよく全てのものを大地にぶちまけたのだった。

人生初の奇行である。

もはや、恥ずかしいという感覚は全く消え去り、開放感に満たされていた。
大自然の中で大便できる機会なんて又とないだろう。
(する必要のある機会も来ないと思うが)

なんだか1枚皮を脱ぎさることができたような気がした。

近くに使用済みトイレットペーパーが落ちていたので、やはり私の目算は外れてはいなかったようだ。きっと彼女はおしっこだけだったろうとは思うけど。

そして、やたらスッキリとした達成感に満たされながら、あと1時間ほど道を進んだのであった。

ようやく見えてきた!ロスアルコス!

思ったよりも、地味な感じ。
着いたのが、14時近くだったせいか、またしてもみんなシエスタで誰もいない。街から人が消え去る時間帯なのだ。

トボトボとヘロヘロになりながら歩いて、ようやく右側にアルベルゲを見つけた。そして、チェックインを済ませ、シャワーを浴びて、1時間疲れ果ててお昼寝をして、起きてお腹が減ったので教会の方へと歩いていって、教会前のバルでリゾットを食べたのであった。

感想としては、リゾットより私が炊いたご飯のが美味い。
以上である。
リゾットと共にまたいつものフランスパンの欠片みたいのが3つ出てきてびっくりした。
この国の人は、パスタにも、リゾットにも必ずパンをつけてくる。
日本人としては、ダブル炭水化物と言って一番忌み嫌われる食事スタイルなのだが、こちらからしたら当たり前なのだろう。

文句を言いながらも、すべて平らげた私だった。

そして、帰りに地味な食料品店で昨日からバカみたいにはまっているチーズを買ったら、3.8ユーロもしてびびった。
絶対ぼったくりだと思う。

そして、ブログを書いている。

ここ数日、あまり人と接点を持っていないせいか若干寂しさを感じてきた。最初のサンジャンピエドポーメンバーには1日遅れの影響(足が痛くて1日分休んで遅れている)で、会うことはない。

アジア人さえももはや全くもって見かけないし、超寂しい感じである。

明日には、楽しい出会いに恵まれますように!

ブエンカミーノ!!f:id:xphantasmagoriax:20160626014449j:imagef:id:xphantasmagoriax:20160626014453j:imagef:id:xphantasmagoriax:20160626014458j:imagef:id:xphantasmagoriax:20160626014514j:image