Way to be HAPPY

Life is a Journey

カミーノ巡礼者 13日目

 

今日は13日目。

St.Domingo de la Calzada to グラニョン 6.5km

今日は、パラドールが12時チェックアウトだったので、ケチ根性で12時まで居座ってやった。

今日は休日デーとして、6.5kmしか歩かないから余裕なのである。

朝ごはんには、近くのパン屋兼お菓子屋さんで、カミーノ巡礼者を象ったパイと、聖ドミンゴにちなんで鶏を象ったパイとカフェコンレチェで済ませた。

そして、12時に噂の素晴らしいアルベルゲと言われているオスピタルがあるグラニョンへ出発。

既に日は高く、非常に暑い。

それでも、歩かないより、歩いて汗を流す、それが気持ちよかった。

途中で、どこぞやのおじさんと抜きつ抜かれつの歩き旅。

暑いので、みんなどうしてもバテるようだ。

汗がかなり出てくる。

でも、それでも、木陰に入るとものすごく涼しいので、すぐ乾く。

それがカミーノの素晴らしいところだ。

なんやかんやで、1時間半程度で、グラニョンへ到着。

グラニョンのアルベルゲは、教会の中にある、寄付制のアルベルゲだ。

寄付制のアルベルゲは意外と多くあるようだが、今まで敬遠していた為、初めての経験だった。

いくら寄付したら良いかわからずに、一応5ユーロを寄付ボックスに入れておいた。

夜ごはんも、朝ごはんも出してくれる素晴らしいアルベルゲである。

夜ごはんはオスピタレ(アルベルゲの管理人)の指示によって料理をみんなで作るという一風変わったアルベルゲ。

しかし、そのアルベルゲは日本語のカミーノガイドブックに取り上げられているだけでなく、世界中のガイドブックでも同様に取り上げられているらしく、世界中の巡礼者が集まってきていた。(アジア圏は0な。)

そして、とうとう30人近くに人数は膨れ上がった。

それでも、何人になっても断らない。
それが、ホスピタルというものなのだそうだ。

みんなで同じ食卓を囲い、同じものを食べる、それはそれは圧巻で、素晴らしい経験だったと思う。

だがしかし、私は、かなりアウェイ感を感じざるを得なかった。

何故なら、うまく英語が喋れないから!

もはや、そこに存在したくなくなるまでその疎外感は強まっていった。

何故あんなに英語を勉強したのに、全くもって気の利いた一言も言えないのか。

何故こんなにもみんなの会話に参加できないのか。

みんなで食事をしている最中ずっと自分を責め続けた。

ヨーロッパの人々は第二言語である英語がとても素晴らしい出来である。

韓国人でさえまっとうな英語を話せている気がする。

なのに私はどうしてこんなにもダメなんだろう、とずっと考えていた。

食事の後はみんなで己の思うままに語るミーティングがある。

もはやなんとでもなれ精神でみんなが英語やスペイン語で語る中、にほんごでやってやった。

なんだかすっきりした。

久しぶりに日本語を話せた気がした。

かれこれもう1週間も日本人と会っていない。

日本人はカミーノにあまり来ないのだろう。

それでもいいと思っていた。

でも、ここに来てもはやかなりのホームシック具合である。

同じアジア人に見える男性がいた。

しかし、ものすごく英語をネイティブかの如く話している。

それでまた、私は一体どうしてダメなんだろう病が始まるのであった。

なんだか自分がここに存在していることがものすごく申し訳ないというか、恥ずかしいというか。

日本人の英語力の無さをことごとく学ばされた1日であった。

日本に戻ったら、もっと英語を、スペイン語を勉強しようと思った。

今度は、インプットではなくて、アウトプットとして。

ちゃんと片言ながらも英語を話せるようになりたい。

本当に切に願った1日だった。

そのミーティングでは、何故か隣人や近くにいる人たちとハグをしまくるという儀式がある。

普段、他人と一定の距離を保っている私としては、
とても、ナーバスな気持ちになった。

昔々、体育でペアを作る時に、うまく自分だけあぶれることなく、ペアを見つけられるだろうか…という変な不安感に似ていた。

結局のところ、誰かが来てくれるのをただただ突っ立って待っていただけであった。

5人くらい来てくれた。

でも、何故私はこんなに人とうまく近づけないのか、ものすごく自己否定再び、という感じになって、またナーバスアゲインである。

一体私はどうしたら変われるのだろうか。


今日は、初めてキリスト教のミサに参加した。

なんだかとても感慨深かった。

何が、とはうまく言い表せないけれど。

でも、司教さんたちが終わってすぐに着替え始めて、
普通のおじさん(しかも赤いTシャツ、さらに言えば超腹出てた)にもどっていく様を見せつけられて、それもある意味感慨深かった…

 

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