Way to be HAPPY

Life is a Journey

カミーノ巡礼 24日目

24日目。

Religos to Leon
26km

めちゃめちゃお腹が痛い。

調子に乗って武田製薬の漢方を飲み過ぎたせいなのは分かっているんだ。

でも、3日も4日も排便を怠っていた腸に問題がある。

とか言って腸に責任転嫁しても、何も解決はしない。

ああお腹が痛い…

誰だよスペイン旅行はオリーブオイルとかオリーブたくさん食べるから便秘が治ったとかブログに書いてた奴…

それを信じて長年お付き合いしていた、スルーラック(便秘薬ね)ちゃんを日本に置いてきてしまったのであった…

これからは健康的に行こう!
とやたらと健康志向になっていた私は武田さんの便秘に効く漢方薬だけを持ってきたのだ。

日本で一応試した結果、2〜3粒で次の日は快便または下痢気味(ご飯中の方ごめんなさいね)という結果になったので、

滞在予定日数×2粒しか持ってきていない。

だがしかし、朝も早よから歩き始めちゃう生活のせいか、
排出の時間である朝に排便することは叶わなくなった。

そうなると、一体いつ出ればいいのか分からないと言わんばかりに、腸は漢方薬を何粒飲もうと数日間だんまりを決め込んでくるのであった。

そして、昨日とうとう、そんなだんまり腸さんにブチ切れた私は、10粒一気にいってやったのである。

自業自得としか言い表せないが、

非常に、腹が、、、痛い。

次からはもうちょっとマイルドな錠数に留めることを腸に誓った私であった。

話は戻り、

今日は、朝5時に起床。

昨日のアルベルゲは窓を開けていても、死ぬほど暑く、

部屋がMAX6人収容だったのだけれども、まさかの満員で、

更に唸るほど暑かった。

寝袋を蹴散らして、噂の虫を引き寄せないという謳い文句の商品で、毎日愛用しているコクーンシーツの上に大の字になって寝ようとした。

ところが、暑すぎて、もはや背中というか身体の裏側のベッドに面している部分全体が蒸されて暑いというヤバイ現象が起きて、まったく眠りにつくことができなかった。

他の人々はぐーすか寝息またはイビキをかいて寝ている。

欧米人種は、日本人より平均体温が高いはずなのに。

何故…どうして私だけ暑すぎて寝られないんだ!!!!

と半ばイライラしてしまい、更に寝付けなくなっていた。

22時を過ぎて、陽が落ちたにも関わらず、温度と湿度は相変わらずで、私の睡眠をかなり妨げていた。

そうしてようやく12時過ぎに寝付けたかと思いきや、暑すぎて夜中の2時に再び目が覚めてしまい、そうして、ようやくまた寝れたと思いきや、朝の5時に、まさかのアルベルゲで音が出る系のアラームを携帯で仕掛けた奴のせいで、超やかましいミュージックと共に起床する羽目になった。

というわけで、絶賛睡眠不足(2日目)の状態で1日がスタートしたのでありました。

今日は、カミーノに来て最早の出発であった。

まさかの5時半出発である。

外に出ると、正しくまだ夜のまま。

黄色い例のカミーノマークも見えるかかなり怪しい状態にてスタート。

そして、そんな時間に出発しちゃった奴は前にも後ろにもいない…

と思っていたら、後ろから親子が歩いてくるではないか。

お父さんと、まだ10歳くらいの息子さんと。

追い抜かされる際に、「ブエンカミーノ!」と明るく挨拶をしてくれて、去っていった。

カミーノは意外と親子での参加が多かったりする。

特に、女同士の親子(母親が高齢、娘が中年パターン)と、男同士の親子(父親が中年、息子が10代パターン)の2つに大別される。

そして、今回は後者のパターンであった。

旅の途中で何度か遭遇しているジェリー親子は、父親曰く、

「去年は、長男をカミーノに連れてきたんだよ。それで、すごく良かったから、今年は次男を連れてきたんだ。いやあ、彼(次男のこと)は非常に良くやってるよ!」

だそうだ。

きっと、旅というものを通して、子供の精神性は磨かれ、父子の絆も強まり、人生における経験値をかなり稼ぐことが出来るのだろうと思う。

それを若いうちに、経験するチャンスがあるということは素晴らしいことだと思う。

私は、何だかこの内気な息子さんが、大人になって良い男へと変身していく様が見えるような気がした。

良い父親にして、良い息子である。

可愛い子には旅をさせろ。という言葉を聞いたことがあるが、正に名言であると思う。

子供を猫可愛がりして、家又は日本に閉じ込めておくのは、本当はすごく残念なことだし、同時に残酷なことでもあると思う。

外に出さなければ、傷付かないかもしれない。

でも、傷付かなければ、成長もないのだ。

社会に出た時に、何の競争力もない、使えない人間をまた1人生産するだけなのだということではないだろうか。

私がそうであったから、ものすごく良くわかる。

今、こうやって1人でスペインに旅に来ちゃうなんて、10年前の私は全くもって思いもしなかっただろう。

そして、出来るとも思っていなかったであろう。

すべてにおいて、過保護に育てられ、可愛がられすぎると、子供は自信を奪われる。

本人が気付こうが、気づくまいが、確実に自信は奪われているものなのだ。

というわけで、朝の7時半には次の街へと到着…

したのであるが、バルが全くもって空いていない!

出発直後から、少しずつトイレに行きたい度合いが上がってきていた私としては、どうしてもこの街でトイレに行く必要があった。

だがしかし、どこを見回してもバルは開いていない…

結局、諦めて次の街まで6kmの道のりをひたすら進むことにした。

もちろん途中で、野ションという手もある。

だがしかし、今日の道はほとんどが道路と並走する形で設けられている為、そこに人間がいなかったとしても、その直後に背後から飛ばしてきた車にケツを晒してしまう…という事態は免れず、やはり限界まで我慢することにしたのであった。

我慢して早歩きすること約1時間。

ようやく次の街へと到着した。

早速1件目のバルに駆け込み、トイレに直行した。

これまた汚い話で申し訳ないのであるが、長時間おしっこを我慢すると、
おしっこは再吸収されるか、どうかして、濃縮される傾向にあるらしい。

ということで、色は見るも恐ろしい、オレンジ色であった。

次からは、もっとちゃんと水を飲んで、薄めたいと真剣に思った。

そして、野ションの可能性もきちんと視野に入れないと…

このままじゃヤバイ。そう思わせてくれるおしっこカラーだった。

そして、今日はそのおしっこカラー事件を除けば特に問題もなく、いつも通りの風景の何もない道をひたすら進み、かの有名なレオンへ到着。

と言っても、レオンは広すぎて、一体どこからがレオンなのかよく分からないまま、市街地をひたすら約3kmほど進む羽目になった。

都会的なデパートやら高層ビルが立ち並ぶ場所を抜けると、ようやくカミーノらしい昔ながらの市街地に再会することができた。

そして、寝不足でヘロヘロになりながらアルベルゲを探す。

が、なかなか見つからず、もはやゆっくり寝たい願望がふつふつをわいてきてしまったので、目的地をオテル(ホテル)へ変更。

そして、ようやくホテルへ到着。

1泊50ユーロと許容範囲内であったので、そこにステイすることにした。

到着したのは12時。

チェックイン出来るのは14時だということで、荷物を置かせてもらって市街地散策に出た。

そして、レオンで有名な大聖堂を発見。

ものすごい建築技術である。

こんな造りの建物を、あの時代にどうして建築することが出来たのだろう…謎は深まるばかりである。

帰ったらググろう、そう決めたのであった。

Google knows EVERYTHING.

ギャラスさんと私の大好きな言葉である。

そして、ビールをひっかけ、2時になったのでホテルにチェックインして、シャワーを浴びて、死亡した。

1時間近く、裸のままベッドの上で気を失っていたようで、起きた時、自分が何故ここにいるのかよくわかっていなかった。

そして、裸で寝てしまったからか、寝不足だったからかは分からないが、そこから非常に体調が悪くなった。

人間とは、(私とはが正解か)不思議なもので、体調が悪くなると、加工食品やパンなどの製造品を全くもって食べたくなくなるのである。

そして、食べたいものとは、一切人間の手によって加工されていないフルーツ、それだけなのだ。

ということで、ふらふらになりながら、太陽にトーストされつつ、食品店を巡り、お目当のフルーツを発見した。

スペインはフルーツが安いから大好きである。

バナナは7本くらいで、1.7ユーロ。
チェリーは1kgで、3ユーロ。

パンとハムしかないサンドイッチという名のフランスパンかじっているよりよっぽど身体にいい気がする。

そして、ホテルに戻ってそれらを食べつくし(笑)、
痩せないことを今日も憂いて、眠りにつくのであった。

本当に不思議でしょうがないのだが、全くもって痩せていない。

足に超強そうな筋肉がついただけである。

不条理すぎて何も言えない。

やっぱり、健康は食からであるし、体重減少も食からなのだと思う。

運動は付加価値的に必要なものではあるが、体重減少に直接の作用は無いと自分の体で実証した。

これからは、少しずつ食べるものを絞っていきたいと思う。

ペリグリノメニューなんて食べてる場合じゃない!