32日目
今日は6時起床、6時半出発を果たした。
今日こそ、失った距離を取り戻したいところである。
昨日3kmだと言われた道は実際は5km以上あった。
さすがスペイン、まじテキトーである。笑
ということは、昨日あの街でストップして正解だったと言える。
誰も居ないアルベルゲにステイ出来たし、いい塩梅である。
今日は、何度も何度もリピート再生されていた楽曲ではなく、日本でダウンロードしていたオーディオブックに挑戦してみた。
32日目で初の試みである。
そのオーディオブックは、全米でベストセラーとなった作品を音声にしたもので、なんと時間の総計は8時間以上にのぼるというシロモノ。
しかし、毎日8時間ほど歩いている巡礼者としては毎日ストーリーが完結するので、ちょうど良かったりする。
その名も、「FIFTY SHADES OF GREY」である。
全米で大ヒットしたと大騒ぎしているニュースを見たことがあったので、この作品にしてみたのだが、なんと…
官能小説だった。
歩きながら2時間ほど濡れ場に付き合わされた私は、いろいろな意味で干上がってしまったのであった。
でも、英語の勉強にはなった。
まったく普段使い出来ない英語の勉強にね。笑
もし、これ以降にイングリッシュスピーカーとセックスをする機会があったら使ってみようかな、レベルでしかないけれども。
ちなみに、英国人を彼氏に持つ同居人に聞いてみたら、
sexの際は、日本語で表現することにした(彼女もどっちの言語がベターか悩んでいた1人である)と言っていたので、もしかしたら、使える機会はいつまでも訪れないかもしれない…
Oh, Yes!!!
とか
Oh, I'm coming!
とか
一体いつ使うんだよ…という感じである。
今まで様々な国の方々とsexをしてみたけれど、結局I'm comingだなんてこっぱずかしくて言えないよね。
というよりも、sexでイクほど素晴らしいものに出会ったことは皆無だったりする。
他の人の10倍は色んな人間と色んな人種を試しているのは確かなのだが、どうやらついてないようである。
いつか言ってみたいな、アイムカミング。
その表現について、英語ペラペラな同居人とよく話題になるのが、
何故日本人は「行く」方向で、英語では、「来る」なのか、という…かなりくだらないネタである。
まあ、I'M COMING. で行くよーっていう感じなのだけれども、使用している単語がGO じゃないのは何故かという議論。
結局答えは出ないけれど、天国行っちゃうよー的な感じなんじゃね?というかなりテキトーな返答によって議論は終了したのであった。
英語のオーディオブックを聞いていると、英語を聞き取る為に集中できるからか、無駄な考えが湧いてこないことがすごく助かる。
そのおかげで今日は34km進むことができた。
途中の濡れ場シーンでも、ニヤニヤしながらほとんどスキップするかのように進むことができた。
官能小説万歳である。
明日も最初からリピート再生しようと思っている。
エロいけど、英語も学べるしね。
しかし、オーディオブックの英語はやはりもちろんかなり聞き取りやすいように出来ているとは思うのだけれど、実際のネイティブイングリッシュスピーカーは、かなりブロークンな英語なのかどうか知らないが、スピードは同じでも、若干国によって訛りがあるのか、よく聞き取れないことがある。
同じ日本人でも、関西弁と東北弁聞き取れない、みたいなものなのだろうか。
是非、TOEICでもまじやばい訛りの英語の質問を作って欲しいものだ。
でなければ、どれだけTOEICの点が高くとも実践で全く聞き取れないという悲劇が起こることになる。
そう、私みたいにね…笑
みんなちょー訛ってっから!
でも、ネイティブ同士だとなんなく聞き取りあってるんだよね。
もっと英語力をブラッシュアップしなければならぬ!といつも感じさせられるカミーノ。
ど、ど、どうもありがとう、、、
今日はもう2km先の街に行く予定だったのだけれども、同じ日本人の女性であるS子さんが、私が歩いているのを見かけて大声で私を追っかけてきてくれたお陰で、2km手前の街のアルベルゲに滞在することにした。
オスピタルも優しそうなおじさんで申し分ないアルベルゲである。
今日こそは、痒みが夜中に襲ってこないことを祈るばかりである。
もう噛まれてから4日も経つのにまだ痒みが止まらないという悲劇が続いている。
きっとコレは肌に跡が残るパターンのやつである。
アルベルゲで眉をひそめられるという悲しい悲劇に遭わない為に、常に全身の肌を隠す羽目になった。
まったくもって腹立たしいが、あと14日間の我慢である。
これ以上、南京中の被害に遭わないことを祈るばかりである…
今日はアルベルゲのみんなで7時半からディナー。
何が起こるか、非常に楽しみである。