朝が来るのが厭わしい。
起きることが怖くて、何度起きようとも、何度も何度も寝ようとする癖がついた。
夜の仕事だから、何時まで寝ていようと御構い無しなので、毎日12時間ほど夢の中で生きるようになった。
もちろん、夢の中では、歯が全部抜け落ちちゃったり、家族に認められないことにもがいていたり、吐きたいのに吐けない過食嘔吐特有の焦燥感に苛まれたりしているのだけれど、クソみたいな夢しか見ないのだけれど、それでも夢の中の方がマシだと思っているのであろう、全く起きたくない。
浴びるほど店で酒を飲み、帰宅してからもその店でのストレスを洗い流すかのように酒を飲むようになった。
そうでないと、寝られないのである。
私は一体なんの為に生きているのかと思う。
本当に生きる意味を見失っているであろう。
生きる為に生きる。
死ねないから生きる。
それだけの気持ちで生きているから、生きているのがとても辛い。
みんなそうなのかもしれない。
そして、みんなそうじゃないのかもしれない。
自分の中にある得体の知れない不安感と焦燥感に弄ばれている気がする。
自分では全くコントロールできない暴発しそうな感情と日々戦っているのである。
とある行きつけの飲み屋で所謂ブスと出会った。
彼女は私の顔を美人だとか、美しいだとか無駄に褒めてきた。
そんなことはどうでもよかったので、スルーしていたら、やはり案の定私への批判へとその賞賛は様変わりしていた。
美人だから、苦労していないですよね。羨ましい〜
とか何度も言われているとその不細工な顔をはっ倒したくなった。
私が美人かどうかは知らない。
中の上くらいがせいぜいだと思っている。
でも、「美人だから苦労していない」という言葉だけはいただけなかった。
「美人だから苦労していない」ということは、裏返せば、「ブスだから私こんなに苦労しているんです」というアピールそのものであるからである。
ブスだろうが、美人だろうが、苦労するやつは苦労するようにできているのである。
そんな原因をブスだからということに求めていたらダメであろうよ。
正直、あなたの苦労よりはいろいろ経験しているのだけれどなーと思いながらかるーくスルーしてみたけれど、納得いかない。
顔の作りは関係ない。
もうちょっと美人だったら、とか、もうちょっと⚪︎⚪︎だったら・・・ではなく、どうでもいいくらいに私は生きるのが辛いのである。
そこに理由なんてない。
あなた方の短いものさしで私を計るのは止めて頂きたい。
と思ったエピソードでした。
ということで、結局今日も浴びるように酒を飲み、吐き、寝ますわ。