久しぶりに実家に帰省した。
私は、何を隠そう両親が大好きである。
父は昔ながらの頑固オヤジ。
母は昔ながらの良妻賢母。
所謂昭和の過程のイメージ。
それでも、私を愛し、育ててきてくれた記憶がある。
両親は夫婦としては正直どうかと私は思う。
それでも、自分の親として判断するのであれば、最高の親なのである。
田舎の自営業。
時には税金対策で海外旅行をしたこともあった。
それでも、バブル崩壊後からはそんなにうまくいってはいなかったであろう。
そんな中で、3人目の娘である私を大学にまで行かせてくれた、そのことに今は感謝している。
私は、高校に入るまで常に成績は1番であった。
高校に入ってから、学校に行かなくなり、かなり成績が悪くなった。
大学への進学は当たり前であった進学高の三者面談で、父はこう言われた。
「おたくの娘さんは国立は難しいです。私立を考えたらどうでしょうか。」
私は、それを父に言った薄情な先生の人格に泣いた。
父は言った。
「ああ、いいですよ、落ちたら落ちたで。
でも、娘が受けたいのなら、受けさせたらいいと思っています。
やってみなきゃ分からないですから。」
とハッキリ言ってくれた。
それで今の私がある。
第一志望の都内の国立の大学に半年の勉強で合格した。
父がああ言ってくれなかったら、今のわたしはないであろう。
今からじゃ、見えない期待。
それを、押し付けることもなく、ただただ見守っていてくれた。
そのことに私は感謝をしている。
父は私には全く怒ったことはない。
それでも、ずっと見ていてくれている。
それが私の原動力となっている。
年収1200万になっても、決して認めてはくれなかったけれども、。
離婚して年収0円になっても尚、私を心配し続けてくれる父。
いつかは。
いつかは、それに報いたいと思っている。