過食嘔吐を始めたのが、16歳の秋だった。
それから14年経った今、ようやく過食症が終わった。
長かった。14年間ずっと過食嘔吐し続けた日々。
一生治らないんじゃないかと思っていた。
人生のうち、5000日以上を過食嘔吐に費やし、
ほとんど人生の半分を過食嘔吐して生きてきたのだと思うと、
びっくりする。
それでも、過食嘔吐は私の日常であったし、人生であった。
それほど切り離せない存在だった。
もう一人の私。
きっと過食症という形をとって、もう一人の私という存在が自己主張していたのではないかと思った。
その存在を認めることで、統合することで、私は過食症というものを手放せたのではないかと思う。
起きてから寝るまで、食べ物のことが頭から離れなかった日々。
食べたら食べたで吐くまで安心できなかった日々。
吐いても体重の増減を恐れ続けた日々。
終わった今だから言える。
これは私に必要なことだった。
どんなに辛くても、どんなに苦しくても、必要な経験をさせられたのだと思う。
14年間という日々は、過食症患者としては長い方だと思う。
1日平均約2000円過食に遣っていたいたとすると、もはや1000万ほど
投資している(浪費とも言うけれど)ことになる。
それでも、経験しなければならないことだったのだと思う。
この私の経験を今もなお苦しんでいる人たちに伝えていくために。