正月。
あんなに辛かったのに毎年欠かさず実家にかえること十数年。
結婚していたときでさえ旦那と旦那の実家をまだ若いという言い訳で放置して帰っていた。
それを今年は変えてみた。
行ったことのないクラブのカウントダウンパーティーに参加してみた。
そして、1/1にフラフラしながら実家へ到着。
いつも1/1になった後に風呂で嘔吐していた私が、もはや吐かなくなった。
吐くことを考えなくなった。
それだけでも大きな進歩である。
それどころか、あれだけ気にしていた姉夫婦のこともそれほど気にならなくなった。
子供も伴侶もいない私、
と、すべてを兼ね備えた姉との違い。
それが毎年辛かった。
旦那が居ても、稼ぎが姉の旦那よりあっても
決して私は父には認められてなかった。
そういう恨みがわたしにはあった。
今はもはや初任給より安い会社で、旦那も、子供もいない。
でも、ここ一番気が楽だった。
帰ってきて思ったこと。それは、
あーわたしはこの価値観の家庭で、その価値観に縛られて育ってきたんだなーということだけ。
今は、社会から見たらわたしには何もない。
そして、まあ今は金銭的にも物資的にも職業的にも、ない方に分類されるであろう。
でも、今、一番心が満たされているように思う。
誰かの価値観なんて糞食らえだ。
私が認められないとしても、もはや、私が良ければそれでいい、そんなゆるーい安心感がある。
この歳でようやくある意味自立を迎えたのだと感じた。
両親は好きだし、育ててくれたこと、助けてくれたことに感謝している。
でも、それでも、もう私は彼らの価値観の中で生きていくつもりはない。
私は彼らにとって今でもダメな子にうつるだろう。
でも、もう、そんなことはどうでも良くなった。
そんな素晴らしい正月。