ずっと探している。
見つかったと思ってもすぐそのうち、気づかされる。
それは、違うまがい物だって。
最初はとってもフィットしている洋服が、
大人になるにつれ入らなくなっていくようなものなんだろうか。
それとも、ただ、小さい・または大き過ぎるセーターを自分に似合うと思い込んでいただけだったのだろうか。
私は、自分のことを誰も理解してくれないと思わなくなった。
藤田さんが最初にそうきっかけをくれたからだ。
そして、藤田さんのセッションを受けるたびに、
ああ、そうかもしれない、と思うようになった。
同性では、この感覚を理解してくれる人がいるように思う。
でも、なぜだ。
なぜ異性では出会わせてくれないんだ。
そろそろ辛いよ。
一緒にいることすら、もうちょっと辛いんだ。
合っていたと思っていた歯車が少しずつずれ始めている気がする。
私は今、我慢をしている気がする。
合わないものを、合っていると思い込もうとしている。
それを手放すのは、とても面倒だから。
面倒だからという理由で行動を起こさなかった時の結末はだいたい予測がつく。
満月の日。
私の本心が照らし出される時。