この家に帰ってくると色々と思い出す。
おならをしてしまっただけで、いとこと兄貴に殺虫剤をかけられ、
病原菌扱いされたこと。
布団にサンドイッチみたいに挟まれて、
上から乗られて、ほとんど息ができなくて、
窒息しそうだったこと。
親や周りに可愛がられる反面、
兄弟やいとこから見えないところで、
嫌がらせを受けていた。
ほとんどイジメとも言えるものだね、今考えれば。
そういう人の汚い姿を見てきた。
だからこそ、人が怖かったのかもしれない。
純粋な子供が、本能的に私を排斥する感じ。
これはもう、如何しようも無い感覚だよね。
私がきっと脅威だったんだろうね。
本能だからきっとしょうがないと私は思っていた。
私が悪いのだと思っていた。
ずっと、ずっと。
でも、今思えば、別に私、悪くなくない?
って思い始めてる。
ただ、私がみんなからしたら魅力的だった。
大人からしたら天使みたいな子供だった。
それだけの話でしょう?
なぜ、私は私をここまで悪いと思っていたのか、
そういうことについて再考する時期なのかもしれない。
私は別に、悪くない。
よくもないけど、悪くはなかったんだ。
そう思えるだけで、もう救われている。
私は私。
誰にも何も言わせない。