Way to be HAPPY

Life is a Journey

性的虐待

心理学の本が昔から好きだった。
高校生くらいから心理学と名前のつく本は片っ端から読んでいた。
何故心理学が好きだったのかは、自分でも分からなかった。

幼少期の性的虐待がトラウマとなり、本人の人格形成に影響をもたらすことや、
それが過食症摂食障害)に繋がること、そして、多重人格を形成する恐れがあること、
そういうことが書いてあった。

私は数十年来の過食症だったけれど、その箇所を読んだとき、
自分は多分違う理由で過食症になったんだよな。だとしたらなんでだろ?
とずっと疑問に思ってきた。

だからこそ、この自分の過食嘔吐を治そうとスピリチュアルなものに、
お金を注ぎ込んで、時間も注ぎ込んできたのだ。

手相を読むサイキックの人に「過去に性的虐待を受けたことがある」とリーディングしてもらったとき、
え?まさか私が?そんなことない。だって覚えてないし、そんなことする人に出会った記憶もないし。
と思っていた。

この自分の中の感想は、かなり自分ででっち上げた言い訳なのが今ならわかる。
心理学を散々勉強していれば(していなくても)、その衝撃的な経験故に記憶を失くす、
または思い出せないようにするであろうことくらいわかるはずなのに。

いやー認めたくなかったんだろうなと今ならわかる。

そうやって自分の感情やら記憶やらに蓋をして、
その問題は放置し、数年が経っていた。

タバコの本数は増え、酒の量も増えた。
治っていた過食も数週間に1度のペースで帰ってくる始末。

朝は毎日二日酔い。
毎朝、だ。そろそろヤバイとは思っていた。
でも、お酒が止められない。

そんな日々が続いていたある日、
お父さんにいやらしいことをされる夢を見た。生々しかった。
私は良くお父さんとやってる夢、お兄ちゃんとやってる夢を見る。
起きた時の気持ちの悪さは想像を絶するものである。
お母さんが実家の犬を包丁で料理している夢を見た時よりも気分が悪い。

そこで思った。
もしかして、私に性的虐待をしたのは父なんじゃないかと。
あんなに大好きなお父さんにそんなことされていたとしたら、
それこそ多分私の精神は崩壊する。
お父さんのためなら私の命をちょっと(ケチw)だけなら
あげても良いって本当に思ってたから。幼い頃から。
お母さんのためにもあげられる。

そう思っていた相手に虐待を受けていたら?

それこそ怖くなって、のたうちまわっていた。
知るまでは、それは真実にはならない。
そういう考え方が私にはあるので、今回もスルーしよう。
そう思っていた。

それでも、ずっと頭から離れない。
このままじゃお父さんの目を見ることもできなくなる。
どうしよう。

もう真実を知るしかない。

そう覚悟を決めた時に、頭に浮かんだ人がいた。
いつも暖かく、愛に溢れ、私を心配してくれている人。
もう3年以上も会っていないし、そもそも2回会ったくらいなのに、
それでもたまーにメッセンジャーを送ってくれて、元気かどうか聞いてくれていた。
その人は、サイキッカーである。

プロに個人的なメッセージを自分から送ることに何故か罪悪感を感じるため、
自分から個人的に連絡したことは一度もない。

でも、この緊急時ときた。
「私をクライアントとしてみてもらえませんか?」
と一発目から直球勝負に出たのであった。笑

彼女は快諾してくれ、それから3日目の今日、
ようやく私の過去が明らかになった。